2023年11月17日(金)、東京大学大学院の卓越プログラムである知能社会国際卓越大学院プログラム(GCL/IIW)に参加されている学生の一行がYRPを来訪されました。

GCL: The Graduate Program for Social ICT Global Creative Leaders
IIW: International Graduate Program of Innovation for Intelligent World
※GCLは2019年度までの名称。2020年度以降はIIWと改称されたためこのように表記。

YRP概要説明と意見交換

同プログラムではICTをメインの課題として取り組まれており、YRPで得られる知識・経験を用いて学生間での新たなコラボレーションを促進できればとの期待から来訪されたものです。当日は、過去に同プログラムに協力した経緯もある弊社代表取締役社長の鈴木がYRPの成り立ちや現状等について説明を行い、続いて意見交換も行いました。

その後の見学プログラムは次の通りです。

・YRP無線歴史展示室見学と講義「無線理論の展開の解説」
・(一社)YRP研究開発推進協会 WSN協議会 活動紹介
・㈱ニフコ技術開発センター ショールームご見学
・懇談会(東京大学主催)

各社様にご協力を頂きましたお蔭で、盛り沢山の内容となりましたが、学生の皆様の集中力が途切れることは無く、対応された研究者・企業担当者の方々のお話に熱心に耳を傾けられ、また積極的に質問をされるなど、交流を楽しまれていました。

後日、皆様から寄せられたご感想の一部です。

・YRPの歴史的経緯や現状の課題について把握することができた。無線通信の研究開発活動に適した地形的な優位性からNTTの研究所、さらにはYRPが開設され、2010年代に入ると一部の情報通信関連企業は撤退するものの、環境系や半導体、自動車部品を製造する工業用プラスチックメーカー等、多様な分野の企業が新規に参入しており、日本の製造業の歴史的経緯を凝縮した場所だと感じた.

・日本と世界の歴史を交えて無線通信の歴史について学ぶことができ興味深かった。無線の基礎についてこれまで受けたどんな授業よりもわかりやすいご説明だった。展示室の様々な貴重な資料を見ることが出来、感無量だった。

・(一社)YRP研究開発推進協会 WSN協議会の取り組みのご紹介では、最先端の産業上の実用事例を知ることができ、応用研究を考える上で大変有意義な知見だった。様々な事例を研究レベルでご紹介いただける機会は大変貴重だと感じた。

・㈱ニフコの技術力に驚いた。材料の特性を活かすだけでなく設計アイデアで他社には真似できないものづくりをしていることに感動した。日常的に構造が見えるような製品の中にも様々な技術的な工夫が施されているということをあらためて実感できる展示内容だった。充電池レスのセンサー類に関しては、特に学びの大きい内容だった。