2023年6月9日(金)、YRPセンター1番館 YRPホールにおいて、「YRPちょこっと最新セミナー  第4回」をハイブリッド形式で開催いたしました。本セミナーは、YRP進出企業・機関の活動を、YRP内外の事業者・研究機関関係者、また、ご関心をお持ちの一般の皆様にも広くお伝えし、今後の協業・連携等をご検討頂くためのヒントをご提供する場として継続して開催しているものです。

(一社)YRP研究開発推進協会
国際戦略本部長 鳥越 祐之 様

第4回では、まず一般社団法人YRP研究開発推進協会 国際戦略本部長の鳥越 祐之様から、昨年12月20日に、同協会と株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社及び楽天モバイル株式会社により、YRPに開設された Japan OTIC(ジャパンオーティック)について、設立の背景、概要、期待される効果及び運営についてご講演をいただきました。Japan OTICは、移動通信の各種機器の相互接続を可能とする国際的な規格である O-RAN ALLIANCEが定める標準仕様に基づき試験・認証を行う拠点で、ご講演においては、Japan OTICがO-RAN仕様の普及とオープン化の促進に貢献することにより、日本の情報通信分野のサプライチェーンのオープン化・活性化・多様化や海外展開が進み、日本はもとより、グローバルに、よりオープンで確実・安全な5G通信社会が実現するとしてその効果が期待されていることなどが述べられました。ご聴講の方からはO-RANに関する動向が聞けてよかった、OTICの状況が良く理解できた、とのコメントが寄せられました。

2番目にご講演をいただきましたのは、同じく一般社団法人YRP研究開発推進協会 WSN協議会 上席研究員の柘植 晃様です。柘植様よりは、2030年の超高速/超低遅延/超多接続のBeyond5G時代を想定した様々なIoTアプリケーションに不可欠とされるセンシング環境を構築するセンサーネットワークに必要なWireless Sensor Network(WSN)を活用した様々な取組み、Deep Learning技術、エッジコンピューティング技術を活用した様々なセンシングに関する地域DX取組み事例、更には、YRPで構築してきた横須賀ハイブリッドLPWAテストベッド(LPWA: Low Power, Wide Area) から2030年のBeyond5G時代の ”Hybrid Smart Sensing Testbed”、IoT/Digital Twinに関する標準化動向など、多岐にわたりご紹介頂きました。ご聴講の方からは、LPWAやIoTセンシングについての実証実験、活用事例等も多くご紹介頂き、大変参考になった、とのコメントが寄せられました。

(一社)YRP研究開発推進協会
WSN協議会 上席研究員 柘植 晃 様

閉会後、現地会場で行われた交流会にも現地でセミナーに参加されたほとんどの方々が参加され盛会となりました。お忙しい中、現地・オンラインにてご参加頂きました皆様、開催に際しご協力を賜りました皆様に厚く御礼申し上げます。

会場 YRPホールの様子