2023年11月10日(金)、YRPセンター1番館 YRPホールにおいて「YRPちょこっと最新セミナー 第7回」をハイブリッド形式で開催いたしました。本セミナーは、YRP進出企業・機関や横須賀市内の事業所・研究機関の活動を、YRP内外の事業者・研究機関関係者、また、ご関心をお持ちの一般の皆様にも広くお伝えし、今後の協業・連携等をご検討頂くためのヒントをご提供する場として継続して開催しているものです。
今回は、横須賀市内の事業者・研究機関によるご講演の第一弾として、本年6月30日に1号機の営業運転を開始した横須賀火力発電所のリプレース工事を牽引されたJERAパワー横須賀合同会社 社長 松田 茂弘様と、科学技術研究を通じて電気事業と社会に貢献する一般財団法人電力中央研究所から、エネルギートランスフォーメーション研究本部 研究統括室 研究戦略担当(水素エネルギー)森田 寛 様にご登壇いただきました。
「リプレースした横須賀火力発電所と脱炭素に取組むJERAグループ」と題されたJERAパワー横須賀合同会社 松田様のご講演では、まず同社の概要と横須賀火力発電所の建設概要についてのご紹介があり、続けて、新しい時代のエネルギーソリューションを追求しているJERAグループが取り組む2050年CO2排出ゼロに向けたロードマップとともに、石炭火力におけるアンモニア混焼等、同グループの脱炭素の取組等についての解説がありました。
次に登壇された電力中央研究所の森田様からは、「火力分野における物質循環- 炭素C、水素H、窒素Nの循環に関する取り組み -」と題したご講演をいただき、SDGs視点から化石燃料の物質循環を考慮した場合、火力発電に使用される化石燃料の主要元素であるC(炭素)、H(水素)、N(窒素)を循環させる必要があるとして、これに関する電力中央研究所の取り組みを「2050年カーボンニュートラルの実現」にも触れつつ、ご紹介頂きました。
聴講された方々からは、
・「いずれも自身の業務分野外の内容だったが、非常に興味深かった。」
・「地球温暖化防止への取り組みに積極的なことが分かった。」
・「電力に関する最新の情勢や技術がわかり、大変良かった。」
・「現場に非常に近い話で非常に参考になった。」
といったご感想とともに、「引き続きこの様な場所を提供していただきたい」とのコメントも頂きました。
この度の講演に協力を賜りました講師の皆様に心より御礼申し上げます。