YRP進出企業・研究機関の協力により、今年初めて実現した横須賀市市民大学の一講座「YRPの新世界見学!無線技術の拠点に新たな産業が集うYRP!」(全6回)。第4回は、2023年11月8日(水)にYRPセンター1番館YRPホールにて、株式会社ニフコ(以下、「ニフコ」)から講義をいただきました。
モノとモノを「つなぐ・束ねる・結びつける」という役割を果たす工業用プラスチックファスナーの世界的メーカーであるニフコ。YRPでは、2013年に技術開発センターが、2015年には本社が開業しました。
当日は、国産車に700点以上も使われているというニフコのプラスチック製品のご紹介に続き、現在、同社が注力されている「電池レスデバイス」を活用したIoTソリューションの具体例をお話頂きました。自己発電機能を持つセンサーを搭載した同社の「電池レスデバイス」は、電池の入れ替えや配線が不要で、固有のセンサーIDによる識別が可能という特長により、社会課題を解決するソリューションとしての活用が期待されています。
講義では、実際に横須賀市内で取り組まれた高齢者の見守りや、小中高校等でのスマートスクールの実現に向けた実証実験、災害時の避難所のオペレーション改善に関する取り組みなどが、社会課題解決IoTサービスの例として紹介されました。
聴講された皆様からは、「電池のいらないセンサーと通信の組み合わせで実現可能となるシステムがこんなにあるとは驚いた」「横須賀市内でこのような取り組みがされているとは知らなかった」といった感想に加え、今後の活用方法についての提案などもあり、講義の終了後も多くの方々が電池レスデバイスの実物を取り囲み、講師の皆様への質問を続けていました。
この度の講義に協力を賜りましたニフコの皆様に心より御礼申し上げます。