YRP進出企業・研究機関の協力により、今年初めて実現した横須賀市市民大学の一講座「YRPの新世界見学!無線技術の拠点に新たな産業が集うYRP!」(全6回)。その第5回が2023年11月15日(水)にYRPで開催され、株式会社ブイ・テクノロジー(以下、「ブイ・テクノロジー」)から、「ICT基盤となる半導体製造装置の展開と新農法による高糖度トマト栽培の紹介」と題した講義と、同社の施設見学が行われました。

2022年8月にYRPに進出し、半導体製造装置の組立製造・調整・検査、フラットパネルディスプレイの製造装置の評価試験等の事業を手掛けるブイ・テクノロジー。その社屋の最上階3階には自動開閉屋根を設けた室内ビニールハウスが設置され、最新農法によるミニトマトの栽培が行われています。

株式会社ブイ・テクノロジー YRPイノベーションセンター
3階の屋根が開きビニールハウスに日が当たっている状態

この日、前半の講義は、YRPセンター1番館1階のYRPホールで行われ、同社の概要紹介に続き、YRPイノベーションセンターで開発・製造されている半導体製造装置として、マスクレス露光装置とウェーハ検査装置等が紹介されました。また、同センター3階で取り組まれているトマト栽培について、土壌を使わず、特殊なフィルムを活用することにより、高糖度化・高栄養化・低農薬を可能としているとの説明がありました。

序盤の講義はYRPホールにて実施
YRPイノベーションセンター 取締役兼常務執行役員/所長 天日様

後半の時間帯は5班に分かれて同センターの見学を実施。高度な清浄度が保たれているクリーンルームの前室や製品検査の現場、更にはオフィススペース等にもご案内頂き、同社が導入された省エネ管理システム、コロナ対策用のエントランス風除室及び洗面所の紫外線照射装置等のご説明もいただきました。

自動開閉する屋根に守られた3階のビニールハウスでは、画期的な栽培方法で育つVトマト(ブイ・トマト)が実をつけている様子が見学でき、そのトマトで作られたジュースの試飲も用意され、その濃厚な甘さに、受講者からは驚きの声が上がりました。

フィルム下のトマトの根の張り具合を見せて頂きました
ブイ・トマトで作られたジュースの試飲も!

最後には同社が環境への配慮として設置している太陽光パネルを2階屋上から見学。見どころたっぷりの社屋ツアーに、受講生の皆様も大満足されたご様子でした。

この度のご講義にご協力を賜りましたブイ・テクノロジーの皆様に心より御礼申し上げます。

2階屋上にて