2024年7月8日(月)、YRPから徒歩で15分圏内にある横須賀市立岩戸中学校の1年生によるYRP見学を実施しました。
同校によるYRP見学会は毎年この時期の恒例行事となっています。
暑い中にも関わらず、満面の笑顔でYRPに到着した生徒の皆さん。
説明会場のYRPホール(YRPセンター1番館1F)に入るや否や「映画館みたい。」「凄く広い!!」という感想から始まった見学会。
見学会の冒頭では、YRPが無線通信の研究開発拠点として設立されたこと、27年を経過した現在においては、無線通信分野に加え、無線通信以外の様々な業種の企業・機関がYRPで研究開発活動を進めていることを説明しました。
その上で、無線に関することは無線歴史展示室の見学で、そして、無線通信以外の分野については、自動車向けプラスチック製品の開発や設計を主たる業務としている株式会社ニフコ様(以下、「ニフコ」)の技術開発センターの見学と、産業ガス分野においては世界最大手の日本エア・リキード合同会社様(以下、「日本エア・リキード」)による液体窒素等を使った化学実験を見ていただくことで、YRPの今を感じていただきました。
見学会終了後に設けた質疑応答では、電波の速度に関することや、ニフコと日本エア・リキードそれぞれの業務に関することなど、たくさんの質問があり、終了予定時間を超えるほどでした。
担当の先生からは、「YRPは非常に近くにありながら、ほとんどの生徒にとって初めてのYRPであり、YRPが設立された理由、YRPでどんなことをしているのかを知る良い機会になりました。加えて、YRP進出企業の研究施設を拝見できたことや産業ガスを使った実験などは、中学生が普段では感じえない、経験できないことであり、今回の見学会は非常に貴重な、記憶に残る良い機会となりました。このような貴重な見学会は継続していきたいです。」とのコメントをいただきました。
YRPでは、理科系人材育成への貢献と、将来を担う子供たちに、これから歩む人生での選択肢を増やしていただければという思いで、小中学校の見学会をお受けしております。
日本エア・リキードによる会社説明と液化した酸素と窒素を使った実験
液化した窒素で一瞬にして造花が凍る実験に挑戦。学校ではなかなか体験することのないことだったので、最初は戸惑いもあり、おっかなびっくりの様子でした。実験が進むうちにどんどん興味が湧いてきたのでしょう。我先とばかりに実験に臨んでいく姿がほほえましかったです。
ニフコの技術開発センター見学
ニフコの技術開発センターでは、エンジン周りや内装など、車の様々な部位に使用されている同社の製品を見せていただきました。普段の生活の中において、車に乗ることはあっても、車の内部を見ることなどそうそうないため、初めて見る部品を食い入るように、そして、説明していただいたスタッフの言葉を一言も聞き漏らすことのないようにという姿勢が素晴らしかったです。
YRP無線歴史展示室見学
株式会社横須賀リサーチパークからは、YRPの概要と、電波の研究開発拠点であるYRPならではということで、電波の発見や電波の仕組みなどを、座学で説明すると共に、簡単な実験も交えながら説明しました。加えて、YRP無線歴史展示室を見学いただき、ペリーが久里浜に来航した際に2台の電信機を幕府と天皇に献上したことが横須賀が通信と深く係るきっかけとなったこと、そして、無線通信技術分野における先人達の様々な功績を感じていただきました。
横須賀市立岩戸中学校1年生の皆さん。暑い中、YRPにお越しいただきありがとうございました!
今日の経験が少しでも皆さんのこれからのお役に立てればと切に願っております。