11月6日(水)、独立行政法人国立高等専門学校機構 長野工業高等専門学校(長野高専)の電子情報工学科4年生41名の学生の皆さんによるYRP見学会を実施しました。
同校は、専門科目の学習に対する関心を深めると共に、技術者の仕事に関する理解を深めるため、第4学年において企業・現場見学をすることを教育の一環としており、今回は最先端の通信技術の研究開発を進めているYRPを見学先として選んでいただきました。

【見学の内容】

  • 株式会社NTTドコモ様R&Dセンタ(以下、NTTドコモ様)見学

最新の研究開発成果の解説、次世代の通信技術である6Gによる様々なデモンストレーション、そして、研究開発を進める上で欠かせない実験室を見せていただきました。技術者の一言一句を逃さないように真剣に耳を傾け、目を輝かせながら説明に集中し、時折、ノートにメモを取りながら、質問が浮かんだときには手を挙げ、深い関心を示している様子が印象的でした。
本見学を通じて、通信技術の可能性を実感すると共に、技術への理解がより深まった様子でした。

  • YRPの概要説明

株式会社横須賀リサーチパークからは、YRPの誕生、YRPが果たすべき役割、通信技術が産業の発展にとって欠かせない重要なファクターであることなどを説明し、YRP無線歴史展示室も見学いただきました。
展示室見学を通じ、無線通信に関する過去から現在までの技術革新を振り返り、通信技術の発展がどのように社会に影響を与えてきたかを感じていただけました。

【学生さんからの感想】
●指の拡張デバイスは画期的でとても面白かった。この技術を生かして、工学系に応用できないか気になった。
●今の世界では考えられないような技術ばかりで、実現したらすごいなと思った。自分も将来、人をわくわくさせることが出来るものを作りたいなと思った。
●今回見学するまでYRPといった研究施設が存在することを知らなかった。説明を聞いて、YRPの存在意義や目標を知りとても心躍ることをしているなと感じた。
●研究職のための施設を見学したのはほぼ初めてだった。YRP, NTTドコモが情報通信技術で最先端の研究をしていることが分かった。聞いたことのない施設だったが、6Gなどさまざまな次世代の技術を牽引していく研究施設として注目していきたい。
●ハイテクパークの取り組みは、つくば市などの例は知っていたが、横須賀にあるとは知らなかった。また、これが与える影響の大きさにも驚いた。5Gが出始めたイメージだったが、2030年代には6Gが実用化されるとのことで、期待感が高まった。企業が行う「研究」に興味を持った。産業の牽引役としての情報通信は勉強になった。
●挑戦的な新事業の話からは希望を感じる事ができ、我々高専生も未来の人々の生活を変えるような技術開発に携わっていきたいと感じた。
●最新の電波通信技術とその研究体制を見学することで、それらの技術をどのように活用していくかを考えられると良いと感じた。特に、5G・6Gの通信技術などはそれだけが発展しても上手く利用できなければ意味がないため、最大限に活用できるような方法を提案していけるようになりたい。

本見学を通じ、長野高専の学生の皆さんが、技術者として成長していこう、未来を切り開いていこう!という気持ちになっていただけたら嬉しいです。