政治・技術・安全保障─3つの最前線から、日本の未来を見据える1日。
急速に進化するデジタル社会。生成AIの普及、巧妙化するサイバー攻撃、そして国全体のデジタル政策。
これらは今、私たち一人ひとりの生活や仕事にも直結しています。
YRPオープンイノベーションデー2025では、この分野の第一線で活躍する3名のスペシャリストが集結。
ここでしか聞けないリアルな現場の話と、未来を切り拓くための視点をお届けします。

YRPセンター1番館に入居する大学研究室による研究発表も予定しております。
どなたでも自由にご参加いただけます。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

・日  時:2025年10月3日(金)11:00~16:30
・場  所:YRPセンター1番館1F YRPホール
・参 加 費:全講演無料
・申込方法:事前申込制(除く大学研究室発表会)定員100名)になり次第締め切り

※プログラムの内容は, 予告なく変更になる可能性がございます。 
※オンライン配信はございませんことご了承願います。

11:00~11:45 基調講演 元デジタル大臣、衆議院議員 牧島 かれん氏【要事前申込】

「政治の現場からひも解くデジタル政策」
デジタル庁が発足して4年。庁が立ち上がるまでの経緯や、大臣として見てきたリアルな現場の様子。
そして、どのようなプロセスを経て、デジタル政策は作られていくのか。
民間からの声はどのように反映されていくのか。
政治の現場からの視点で、政府が目指す世界観や、デジタル先進国に向けた歩みを考えます。

──牧島かれん氏プロフィール──
国際基督教大学卒、行政学博士(Ph. D)。2012年初当選。2015年内閣府大臣政務官(防災担当)に就任し、熊本地震の際には政府現地対策本部長として防災DXの重要性を痛感。2021年デジタル大臣(行政改革・規制改革担当大臣)に就任。現在自民党デジタル社会推進本部にて本部長代理。

12:45~13:45 YRPセンター1番館入居大学研究室による研究発表 【事前申込不要】

14:15~15:00 講演1 東京大学大学院情報学環 教授 越塚 登氏 【要事前申込】

「私たちの生活と仕事を変える生成AI ── 怖がらずに、使いこなそう」
AIは、もはや一部の専門家だけのものではありません。生成AIの登場以降、AIは専門家以外の人でも十分に使いこなせるものとなりました。私たち一人ひとりが使い倒すことで、日々の生活はもっと豊かに、仕事はもっと創造的に変わっていきます。本講演では、生成AIを「怖い存在」ではなく「優秀なしもべ」「頼れるアドバイザ」として捉え、積極的に活用する視点を共有します。テキスト生成や画像生成だけでなく、生成AIを他のシステムと連携させることで生まれる新しい可能性や、アイデア出しや議論の壁打ち相手としての応用手法も具体例とともに紹介します。私たちの生活と仕事に、生成AIをどのように「組み込んでいくか」を共に考えるきっかけとなる講演としたいと思います。

──越塚登氏プロフィール──
1994年 東大院理学系研究科博士課程修了、博士(理学).以後、東工大助手、東大助教授・准教授を経て、2009年より東大院情報学環教授(現職)。
専門は計算機科学、特に、IoTやOS、スマートシティ等。
現在は、データ連携基盤(DATA-EX)や都市OS,スマート農業などの研究・開発・社会実装に取組んでいる。

15:30~16:30 講演2 内閣官房国家サイバー統括室 統括官(統括・戦略担当)木村 公彦 氏【要事前申込】

「我が国におけるサイバーセキュリティ政策の動向について」
サイバー攻撃の巧妙化・高度化や国家を背景とした攻撃キャンペーンに対して我々はどのように対応すべきか。サイバー安全保障分野での対応能力を欧米諸国と同等以上に向上させるとの目標実現に向け、今年5月に成立したサイバー対処能力強化法をはじめ、官民連携や国際連携等、我が国におけるサイバーセキュリティ政策の最新動向についてご紹介します。

──プロフィール──
1992年 一橋大学経済学部卒。同年、郵政省入省。内閣官房副長官補付内閣参事官、総務省総合通信基盤局電気通信事業部事業政策課長、同電気通信部長、内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター内閣審議官(総括副センター長)等を経て、2025年7月より現職。