YRP ビジョン 2025 の位置づけ
本ビジョンは、横須賀市南部の郊外に広がる研究開発拠点である「Yokosuka Research Park」の4年後の未来となる2025年度末時点でのあるべき姿を描くべく、株式会社横須賀リサーチパーク、一般社団法人YRP研究開発推進協会、横須賀市、進出企業及び関係者が一体となり定めたものです。
ビジョンが描くYRPの将来像
~新しいビジネスを創出する地域共創の場~
●リアル/バーチャルに人が集うコミュニケーションハブの形成
●ICT技術等を活用したアプリケーションサービスの実現による社会課題の解決
●自治体、YRP進出企業、協会会員企業とのマッチングによる地域産業の育成
将来像の実現に向けた4つの方向性
1 “先端ICT拠点”としてのYRP
ICT等に関する政府プロジェクト等と連携した、O-RAN(OTIC)、ローカル5Gなど情報通信基盤等の環境整備により、YRP進出企業や、周辺地域の企業・住民・ユーザーが参加するオープンな実験・実証が行われ、実装及び実利用に展開していくことを目指します。これにより、YRP進出企業のみでなく、YRP外の企業・組織・人がリアル/バーチャルにYRPに集い、活動し、交流し、賑わいが生まれ、その中から新しいビジネスが創出され、また、既存ビジネスが発展し、雇用が拡大するなど地域経済が活性化されることを目指します。
●主な活動:5G/Beyond 5G、O-RAN(OTIC)、ローカル5G、サイバーイノベーションハブ
2 “地域のICTコンサル”としてのYRP
ブロードバンド通信、AI、IoT、スマートモビリティ等々のデジタル技術の導入及び利用を推進し、YRP地域が有する技術的知見・ビジネス情報などを活かした、所謂「ICTコンサル」機能を果たすことにより、横須賀市域が抱える課題である高齢化の進展に対応した交通手段の確保、市外からの観光客等による交流人口の増大、行政のデジタル化の推進、中小企業、個人事業主及び農水産事業者などの事業のデジタル化、高齢者のデジタルリテラシーの向上などを図り、地域産業の成長、新規事業の創造、雇用の創出など地域経済の活性化に貢献します。その際、企業等の新たな取り組みを支援するため、YRPにおいて、デジタル庁によるデジタル化推進情報をはじめ、情報通信分野の政府・自治体の施策などの情報が入手可能となる環境を構築します。
●主な活動:ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジの推進(実証プロジェクトの社会実装)、地域DX(ICTを活用した地域課題の解決)、ワイヤレスセンサーネットワーク、ブロードバンドワイヤレスフォーラム
3 “共創フィールド”としてのYRP
YRP進出企業間の交流活発化、YRP情報関連企業の能力の活用、大学との連携などにより、YRP地域内はもとより、YRP周辺、市内域の企業、個人事業者、農水産事業者、福祉施設及び教育施設などの活動の活発化、事業の拡大、新規事業及び雇用の創出などを進めて経済的な活性化を図るとともに、理系教育の強化に取り組み、将来この地域を支えていく若い理系人材を増やすことを目指します。その際、企業等の新たな取り組みを支援するため、YRPにおいて、デジタル庁によるデジタル化推進情報をはじめ、情報通信分野の政府・自治体の施策などの情報が入手可能となる環境を構築します。
●主な活動:シェアオフィス/リモートオフィス/サテライトオフィス誘致、ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジの推進(産学官の連携)、地域DX(YRP進出企業のDX化推進)、地域の賑わいの創出
4 “国際連携の礎”となるYRP
サイバーイノベーションハブ等、YRPでの活動に関連する国際的な会議、研修等を誘致、開催することにより、YRPの賑わいを創出します。
●主な活動: O-RANやサイバーセキュリティ等を踏まえた国際連携、YRP進出企業との国際連携、国際研修等を通じた国際交流