「協業・共創の場」であるYRPから、AI・無線通信をテーマとした講演会を開催します。
基調講演をはじめ、フィジカルAI、生成AI、産業システムを支える無線通信技術など、それぞれの分野で活躍する講師陣が、最新の動向や技術がもたらす社会・産業の変化、そしてこれからの可能性について語ります。
AIや無線通信技術が描くこれからの社会を考え、新たな発想やビジネスの創出、技術連携やオープンイノベーションにつながる機会として、ぜひご参加ください。
また、YRPセンター1番館に入居する大学研究室による研究発表も行います。
どなたでもご参加いただける講演会です。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
【日 時】2026年12月11日(金)11:00~16:25
【場 所】YRPセンター1番館1F YRPホール
【参 加 費】無料
【参加方法】事前申込(除く大学研究室発表)※申込開始は10月初旬を予定しております。
【定 員】120名
※プログラムの内容は, 予告なく変更になる可能性がございます。 ※オンライン配信はございませんことご了承願います。
11:00~11:45 基調講演 調整中【事前申し込み】
12:30~13:30 YRPセンター1番館入居大学研究室による研究発表 【事前申し込み不要】
慶應義塾大学 中澤・大越研究室
【発表タイトル】時代が作る”新しいwell-being”のためのUbiquitous AIシステム
【概 要】
気候変動/地球沸騰化、少子高齢化/人口減少、サイバー空間/社会の浸透といった時代の潮流は、「新しい気候の中での健康」、「人口減少を機会にも転換する社会の賑わい」をはじめとした、”新しいwell-being”へのニーズを醸成する。Computing/AI技術を用いて、そのようなwell-being要素に資するUbiquitous AI技術, Sensing AI技術, Behavioral AI技術のシステムに関する研究開発動向を紹介する。
名古屋大学 河口・米澤研究室
【発表タイトル】偶然の社会的つながりを生むスマートシティの3M
【概 要】
本講演では、スマートシティを「移動を効率化する都市」から、「人と人、人と場所・活動との偶然の出会いを育む都市」へと捉え直します。その鍵として、交通や都市基盤としてのMobility、移動を選び実行する力としてのMotility、予期せぬ対象を自分にとって意味あるものとして引き受けるMatteringという「3M」を紹介します。国内外の事例や実証研究を交え、孤立・孤独の予防や新たな社会参加につながる都市サービスの設計視点を提示し、参加者が自らの地域や事業に応用するための手がかりを共有します。
湘南工科大学 岡崎研究室
【発表タイトル】生成AIを用いた少女漫画における男女キャラクターの恋人度推定評価関数の発展
【概 要】
2026年6月、日本マンガ学会と10月IEEE APCCAS2026にて発表しました。婚活の成果速度、カップルの親密度の改善、安全管理、工事施工時の 効率化など人間が関わること、人間と機械の関わりの評価などにも発展可能な“恋人度推定評価関数”の重要なトピックについて紹介します。
湘南工科大学 中茂研究室
【発表タイトル】足趾把持力のトレーニングで健康寿命を延伸
【概 要】
高齢者の転倒リスク要因として足趾把持力の低下が注目されています。足趾把持力を維持・向上するためトレーニングを継続したいが単調な作業は長く続かない。そこで、ゲーム感覚で仲間と共にトレーニングするシステムを提供し、継続性と把持力向上の効果を狙います。本テーマは株式会社ニフコが開発した足趾把持力測定機器「HAJICHECK」を利用して共同で進めています。
13:40~14:10 講演1 産業用無線技術研究組合 理事長 板谷 聡子氏 【事前申し込み不要】

【講演タイトル】
産業システムで安心して使える無線通信技術実現に向けて
本講演では,2015 年に国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が主導しスタートした、製造現場における無線通信の安定利用を目指す活動を通して、製造、物流、医療、インフラ等の産業システムに無線通信を利用する場合の5Gの次の世代への期待と課題、および2026年2月に設立した産業用無線技術研究組合での取り組みについて紹介します。
──板谷聡子氏プロフィール──
2002年 奈良女子大学・大学院博士後期課程修了(理学博士)。
同年、ATR研究員,アドホック無線通信の研究に従事。
2014年より NICTにて、 製造システムにおける無線の利活用に関する研究開発を開始。
2020年より医療・物流・インフラ・データ流通に活動を拡大。
2026年2月、産業用途に安心して使える無線技術確立を目指し、総務大臣認可法人である産業用無線技術研究組合を設立、理事長。
2026年4月よりインダストリアルワイヤレスシステム研究室室長。
14:20~15:10 講演2 GMOインターネットグループ株式会社グループサイバー防衛事業推進本部「6」 本部長 廣惠次郎氏 【事前申し込み】

【講演タイトル】
フィジカルAIの現状・課題・展望
生成AIは言語や画像の世界を超え、ロボットや自動運転など実世界で動作する「フィジカルAI」の段階へ移行しつつあります。基盤モデルとセンサー・アクチュエータの統合により、現場の判断と行動が自動化されはじめました。一方、学習データの不足、安全性・信頼性の確保、責任の所在、電力やサプライチェーンの制約といった課題が残ります。
本講演では、フィジカルAIの現在地を整理し、社会実装に向けた技術的・制度的な方向性を展望します。
──廣惠次郎氏プロフィール──
防衛大学校第33期を卒業後、陸上自衛隊通信科の幹部としてキャリアをスタート。統合幕僚監部 指揮通信システム部長、陸上自衛隊通信学校長、教育訓練研究本部長など、通信・サイバー領域の中枢ポストを歴任し、自衛隊全体の情報通信ネットワーク強靭化に尽力しました。
東日本大震災では、被災地での通信復旧と米軍との情報連携を主導し、災害時通信のあり方を根本から見直す契機を作りました。
また、2020年にはウクライナを訪問し、同国の高いサイバー防衛能力を視察。以降、「領域横断作戦」や「サイバー戦の統合運用」の重要性を訴えるなど、日本のサイバー防衛の理論的基盤を築いた第一人者として知られています。
15:40~16:25 講演3 北陸先端科学技術大学院大学客員教授 今井 翔太氏【事前申し込み】

【講演タイトル」】 生成AIで世界はこう変わる
生成AIはおそらく人類史上最大の技術革命です。従来はコンテンツ生成が中心だった生成AIは、複雑な作業ができるAIエージェントに発展し、ソフトウェア開発、科学研究の自動化も可能となりました。
近い将来、人間と同等の知能を持つAGI(汎用人工知能)への到達が期待される一方、雇用喪失、サイバー、バイオ等のリスクも顕在化しています。
本講演では、2026年時点でのAI研究をもとに、このAI技術の研究面での発展の見通しと社会への影響の展望を解説します。
──講師プロフィール──
1994年、石川県金沢市生まれ。
2024年、東京大学大学院 工学系研究科 技術経営戦略学専攻 松尾研究室におけるAIの研究で博士(工学)を取得。人工知能分野における強化学習の研究、特にマルチエージェント強化学習の研究に従事。
現在は大規模言語モデル等の生成AIにおける強化学習の活用の研究を行う。
2024年7月に株式会社GenesisAIを創業し、同社代表取締役社長/CEO。
2025年より北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)客員教授。著書にベストセラー『生成AIで世界はこう変わる』(SBクリエイティブ)、『深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第2版』(翔泳社)、『AI白書 2022』(角川アスキー総合研究所)、訳書にR.Sutton著『強化学習(第2版)』(森北出版)など。